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BLOG-ROMMER 日高のブログ

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インターフェース誌 Windows 11時代のデバイスドライバ開発連載開始

Sony INZONE H9 購入。ノイズリダクション付でゲーム用だが、オーケストラも音像の定位が良くお勧め。特にWindowsドライバーと設定ツールの出来が秀悦。日本のHardwareとSoftwareを組み合わせた製品化技術レベルの高さと、音の良さに驚いて感涙中。

そして本題。オーディオドライバーをテーマに、今月からインターフェース誌で Windows 11時代のドライバ開発連載 が始まる。2023年2月25日発売。

インターフェース誌の2021年8月号掲載 の ラズパイ Pico DAC用のオーディオ・ドライバーを開発するのが使命。Windows Audio Processing Object (APO) の難解で未知(?)、そして今まさに、毎年の様に機能更新されているこの Windowsドライバーの、オーティオエンジンの最深部の本質にどこまで迫ることが出来るのだろうか?と考えている。

.NET Micro Frameworkはどうなった?マイコンで動く.NET技術談義!

2023/02/18(土)、久しぶりにALGYAN主催のオンラインセミナーにスピーカーとして登壇した。

テーマは .NET Micro Framework (NETMF) というよりも、.NET NANOFRAMEWORK と言った方が今回の内容には相応しい。

CONNPASS .NET Micro Frameworkはどうなった?マイコンで動く.NET技術談義!

.NET Micro Framework セミナー資料


Microsoft コミュニティ記事(その1)

ここ3~4年ぐらい前から、Microsoft コミュニティ で記事を書いている。内容は主に、それまでに「回答者」として回答したものをまとめただけだ。これらの記事は残念ながら検索エンジンでは上位に出てくることは無いが、自分では容易に探せるので、主な目的は自分向けである。

1月に以下の記事をまとめて書いたので、これらをまとめて紹介する。

以下の画面は、メモリ整合性やコア分離はなぜ必要か?の記事の画面である。
実は、現在のWindows 11の「コア分離」ダッシュボード表示は、機種によってこれだけ異なる。当初「コア分離」機能の役割を個人的に誤認識していたこともあり、調べるほど各機種の違いが明らかになり、最近まで修正していた難産の記事だ。

HICity(羽田イノベーションシティ)の EnOcean イベント

12月1日(木)と12月2日(木)に、HICity 羽田イノベーションにおいて、EnOcean エネルギーハーベスティングを中心としたIoTに関する展示会とセミナーを含むイベントがあったので出展と、スピーカーを兼ねて参加して来た。どちらもほぼ去年と同じスケジュール、開催内容である。

初日は、EnOcean アライアンス が主にアライアンスメンバーとゲスト参加者向けに行う、EnOcean アライアンスの技術情報アップデートと、各日本国内のアライアンスメンバーの取り組みを中心とした、内部勉強会的な内容だった。

2日目の「サステナビリティ革新技術に関する第2回オープン・フォーラム」は、主にアライアンス外の発表者による、EnOcean以外の様々なIoTプロトコルも含む、サステナビリティに取り組む各社の事例紹介を中心とした発表であった。

Microsoft Ignite 2022 - お勧めセッション

2022年10月13日と14日(日本時間)に開催された、Microsoftの開発者向けイベント Ignite 2022 について、簡単にレポートする。今年の、Build 2022 に続く大きな開発者向けイベントで、しかもコロナ禍後ということで、久しぶりのリアル開催と合わせてのオンラインイベント。Windows 11 22H2 大型アップデート後のイベントという事もあり、否が応でも期待は最高潮に高まった。

しかし実際のセッションの蓋を開けて見ると、期待とは裏腹に中身は少し予想とは違っていた方向だった。

Windows 11 22H2用 WDK リリース

5月のMicrosoft BUILDの日本語セッション (YouTube) では、Visual Studio は2022が使用できないので2019を使用する必要があるなどの、Windows 11 21H2のドライバー開発環境と開発キットのWDK (Windows Driver Kit)の注意点を説明した。

しかしこのセッションが終わった後直ぐに、開発環境にVisual Studio 2022だけを使用する、Windows 11 22H2 Preview用のPreview版WDKが公開された。そしてそこから4か月後、Windows 11 22H2のリリースに合わせて、正式版のWindows 11 22H2 WDK(version 22621)とSDK(version 22621)が公開されたので紹介する。

Microsoft Build 2022 WinUI 3とWindows App SDK 1.1

毎年恒例、5月に開かれる開発者向けイベント Microsoft Build 2022 が今年も開催された。

オンライン開催は去年と同様だが、今年はこれまでと異なり20以上の日本人による日本語での日本向けセッションが持たれた事が特筆すべきことだ。私も Windows 11の使いこなし 「Insider Preview からFeedback Hubまで」 のテーブルトーク セッションを担当者した。これら日本語セッションは日本マイクロソフトの中の人や、多くのMVP受賞者も参加して、事前準備やリハーサルをはじめ、参加することだけでも結構楽しませて頂いた。

そんな事情から、各日本語セッションは多方面ですでに紹介済なので、詳細は別の機会に取り上げることにして、ここでは個人的に気になったWindows プラットフォームとWinUI 3に関係するセッションを取り上げる。

Microsoft.Docs のWDK DDI 日本語翻訳

長年望んでいた夢が一つかなった。というと少し大げさだが、正直言って無理だとあきらめていたことが実現された。ドライバーとカーネルのソフトウェア インターフェース(DDI, Device Driver Interface)のリファレンスが全て日本語に翻訳された。機械翻訳の部分もあり、決してまだ全てが読み易くは無いが、まずは大進歩である。

以前機会があった時に、これの日本語翻訳を要望していて実現して貰った訳だ。実はこの様な日本語版の翻訳の実現は、今回が初めてではない。2006年に初めて Microsoft MVP をDDKカテゴリーで受賞し、Microsoft 本社で DDKチームと沢山ミーティングをした。その時日本語訳が必要なドキュメントがあれば遠慮なくリクエストして欲しいと言われたのだが、約半年後に実現して貰った。当時はまだ Windows Driverやカーネルの技術文書のほとんどが英文だった時代。たまたま自分が開催した Windows ドライバーセミナーの受講者と意気投合して、KMCS (Kernel Mode Code Signing) 関連のドキュメントの日本語訳をメールでリクエストした。

補足するとこれは当時、リリースしたばかりの Windows Vista 64bit版のカーネルモードで動作するドライバーだけは、コードサイニング署名が付いてないと動作しない、という新しい仕組みだ。ドライバーが正常にインストール出来ても動作しないのと、ドライバーの署名とは何か?ということが、当時の開発者にとってはわかり難くかったので、良く覚えている。

参考)
Kernel-Mode Code Signing Requirements(カーネル モードのコード署名の要件

PCハードウェアの正常性検証

Windows PCネタである。元々は、Microsoft コミュニティで Windows PC に関しての似たようなトラブル相談が多くあり、回答者によって回答内容やレベルもまちまち、中にはハードウェアの正常性を良く確認しないまま再インストールを勧める回答もあったので、一石を投じるつもりで書いたものだ。

PC ハードウェアの正常性検証(Part 1)設置・運用・環境とメモリ
https://answers.microsoft.com/ja-jp/windows/forum/all/pc/b19a6727-b90a-4...

PC ハードウェアの正常性検証(Part 2)ディスクドライブ・電源とまとめ
https://answers.microsoft.com/ja-jp/windows/forum/all/pc/cb9cd87c-2745-4...

これらを公開してしばらく経つ。直接これらの記事を参照するコミュニティでの回答は無い(それはどうでも良い)が、この記事を公開した後から(たまたまのタイミングかも知れないが)他の回答者達が以前の様にやみくもに再インストールと言わなくなり、ハードウェアの正常性に着目して、SMARTや CrystalDiskInfo で検証せよとか、メモリーを確認せよや Memtest86+ に言及する様になったのは良かったと思う。

Windows ドライバー開発環境

どの様な開発環境で、どのOS用のWindows デバイスドライバーを開発するか?という話である。非常に簡単なことだが、世の中にはそのための作業をしようとしているのにも関わらず、また目立つ然るべきところちゃんと書いてあるにも関わらず、それを知らない人が多い様子なので改めて書いてみる。

答えを先に書くと、今も、そしてこれから先も当分の間は、Visual Studio 2019Windows 11 WDK だけを使うことで、あらゆる種類のドライバーが開発できる。またそれ以外は使うべきでは無い。

例えば先日あった次の間違いがある。teratail の次の質問だ。

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