Skip navigation.
ホーム
BLOG-ROMMER 日高のブログ

Embedded Systems

.NET Micro Framework, Embedded System

.NET Micro Framework V4.0 正式版のリリース

ここで紹介するのが遅れたが、ET2009やWindowsデバイスドライバの原稿書きに追われている間に、.NET Micro Framework V4.0 の正式版がリリースされた。

いいところはMicrosoft 太田氏のブログに書かれている通り。
そうそう、V4.0ベータ版と格闘しながら書いた、インターフェース 12月号も、まだ販売中。記事はちょっと良いタイミングだった?

V4.0ではツール類のソースも公開されたので、環境によっては不安定だったファームウェアのロードを自力で改善できそうなのが嬉しい。

.NET Micro Framework 4.0

Team Blog によると、すでに.NET Micro Framework 4.0のベータ版の配布と評価を開始している。4.0では、以前から予告されていた様に多くのことが変わる。

まずは開発体制の変更。すでにアナウンスされていた様に、この4.0からオープンソース化し、コミュニティ中心の開発への移行が行われる。

ライセンス面では、今までの体制とは異なるものを準備している。オープン・ソース化後も、コミュニティに任せるだけでなく、Microsoftのサポートも選択できる様な幅広い体制を検討しているとの事。

4.0の機能面での追加変更は以下の通り

  • 新Hardware(評価ボード)のサポート
  • グラフィックスの性能向上
  • 任意のディスプレイサイズ
  • マルチタッチ
  • Native http / https のサポート
  • WatchdogとPower Managementのサポート
  • そのほか色々たくさん…

うちでは、まだ3.0の移植が完了しないのに、4.0が出てしまう。まずいことになった。

.NET Micro Framework のオープン化への歩み

すでに非公式ながら、Team Blogでアナウンスされているように、.NET Micro Framework をオープン化して、コミュニティ主体の開発体制に切り替えて行くという方針の変更は、少しずつであるが着実に行われている。

うっかりしていたが、先週掲載された Baby steps in opening the product というタイトルのブログでは、ついにPorting Kitを一般公開したことが告げられた。これに関するブログの(非公式な)アナウンスの要旨は次の通りである。

人工衛星にDebian搭載

先日のESECでのお客様と会話で、結構な興味を持って貰えた話題が、うちのLinuxボードが人工衛星に搭載されたという話題。

小型人工衛星も一般的になりつつあり、SOCマイコンを採用してLinuxを搭載するのも当然の流れと思っていたのだが、どうも世の中はまだ、それほど進んでいなかったらしい。

折しも先週号の日経エレクトロニクの特集は「1社に1台,人工衛星」。本誌の内容を読むと、SH, H8, PICなどの民生品CPUを搭載している等の記述があるが、いささか取材不足を感じた。

安価な民生用部品を流用することで低コストを実現しているのは、まさにその通り。うちで作った(勿論民生品)400MHz動作のAu-1100のLinuxボード(税別定価9万8千円)が、CFカード2枚のミラー・イメージにDebianを搭載して、JAXAの試験をパスして今、地球の周りを回っているのだが、知られていない。

Eddy ARM9 組み込みLinuxボード販売

とある縁で、韓国のSystemBase社のARM9 Linux評価キットうちの会社で販売することになった。

日本での本格的取り扱い開始ということで新規顧客を開拓すべく、利益度外視の価格で、うちの顧客が多い学校・研究機関を主なターゲットに、特別割引価格でキャンペーンを打ちたいと言うので、協力することになった。

4月15日に予約受付を始めたが、申し込みは企業からのまとまった数の注文がほとんどで、学校・研究機関からは来ない状況。このままだとESEC会場で配る数が足りなくなるかも知れないので、慌ててホームページを修正して、当日配布は「台数限定」の注意書きを追加。予約であふれた分は次のロットで生産するので、配布が遅くなるという。広告宣伝の準備期間の不足もあるが、4月~5月はいろいろな移動の直後なので、時期が悪かったのだと思う。

.NET Micro Framework Porting Kit (MSDNで入手可能に)

このところ、TSEセミナESECの準備でうっかりしていた。

Team Blog(http://blogs.msdn.com/netmfteam/)によると、4月17日以降、Porting Kit関連の状況がいろいろと変わったようである。
以下、17日以降の出来事を古い順に拾ってみる。

1. Porting Kitの$599.95での販売は4月15日まで。4月16日からは、$2500の定価での販売となる

おお、定価は$2500だったのか。どうりで約6万円の価格にしては随分と内容が濃いはずである。

詳細は Make the Switch(http://www.microsoft.com/netmf/about/switch.mspx)を参照のこと。

.NET Micro Framework 移植に関するセミナ CQ出版TSE (2009年4月24日)C-6

.NET Micro Framework 移植に関するセミナ CQ出版TSE (2009年4月24日)C-6
というのを話すことになりました。

.NET Micro Frameworkは、去年から追いかけていたもの。Microsoftの方々にお願いして、Porting Kitは入手したものの(今では一般公開されているが)、今年になってやっと触る機会ができて来た。

このセミナの話は元々、ARMシステムのデバイスドライバ関連の話題で何か…と担当の方に言われたのを、やや無理に.NET Micro Framework の方向へと、自ら話を持っていったものである。まぁドライバなんて実際、ARMだろうとmipsだろうとx86だろうと作り方がそれほど変わる訳ではないので、この方針転換の提案は良かったと思う。

コンテンツ配信