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BLOG-ROMMER 日高のブログ

Windows 11 22H2用 WDK リリース

5月のMicrosoft BUILDの日本語セッション (YouTube) では、Visual Studio は2022が使用できないので2019を使用する必要があるなどの、Windows 11 21H2のドライバー開発環境と開発キットのWDK (Windows Driver Kit)の注意点を説明した。

しかしこのセッションが終わった後直ぐに、開発環境にVisual Studio 2022だけを使用する、Windows 11 22H2 Preview用のPreview版WDKが公開された。そしてそこから4か月後、Windows 11 22H2のリリースに合わせて、正式版のWindows 11 22H2 WDK(version 22621)とSDK(version 22621)が公開されたので紹介する。

2021年10月正式リリースの最初のWindows 11 21H2は22000という覚えやすいOSビルド番号だった。現在公開されているSDKとWDKで使用されているOSビルド番号は、すでに公開されているInsider版も含めると、かなりわかり難いので以下に整理する。OSビルド番号は、各OSのプロパティやVerコマンド等で確認できる。SDK/WDKのバージョンは対応するOSのビルド番号が割り当てられている。

  • Windows 11 21H2(最初のWindows 11)22000
  • Windows 11 22H2(現在のWindows 11)22621
  • Windows 11 23H2?(現在のInsider Program DevチャネルのWindows 11)25231

OSビルド番号は、システムのプロパティでは次の様に表示される。

開発環境とツールについては、前述の 最新のハードウェア開発キットとツールを入手する のページの Windows Driver Kit (WDK)のリンク先に詳細な説明がある。

Visual Studio 2022 をまずインストール。同時にまたはその後、SDK (22621)をインストール(手順2)しておく。

次に手順3のリンクからWDKのダウンロードをダウンロードしてインストールする手順である。

どのWDKを使用するべきか

良く聞かれる質問である。現時点では、初のネイティブ64bit対応のWindows 11 22H2 WDK (22621)には、後述の問題があることから、例え Windows 11 22H2用ドライバーの開発を目指す場合であっても、Windows 11 21H2 WDK (22000)との併用をお勧めする。Windows 10用やWindows 8.1用であっても同じである。今のWindowsドライバーには一部のAudio関連機能以外は、ほぼ同じのためどちらの環境を使っても問題は無い。

念のため指摘しておくと、Windowsドライバー開発は、Windows 8.1以降のx86とx64のプラットフォーム上で、サポートされている全てのOS用のドライバーを開発出来る。さらにVisualStudioと対応するSDK/WDKは1つの開発環境に複数バージョンをインストールすることが出来る。

注意点

Windows Driver Kit (WDK) のダウンロードに次の様に記載の通り、Windows 11 21H2 WDK には、いくつかの注意点がある。

  • Visual Studio 2022だけが利用可能。
  • WDKのインストール前に必ず、同じバージョンのSDKのインストールが必要。
  • 以前にPreview版 WDKを使用していた場合、アンインストールしてリリース版をインストールし直す。
  • Visual Studioを使用したプロビジョニングによるGUIデバッグをする場合、Version 17.2.0 よりも前のVisual Studioが必要。
  • 即ち実質的には、Visual Studio 2019とWindows 11 21H2 WDK (22000) を使用する。

  • かなりの数の <>GitHubのWDKサンプル<> が正常にビルド出来ない問題がある。Visual Studio 2019とWindows 11 21H2 WDK (22000) を使用することにより、この問題は軽減されるが、一部のサンプルはビルド設定の書き換えが必要。

Enterprise WDK (EWDK)

Visual Studio 2019相当のコンパイラとWDKを一体化したEWDKもWindows 11 22H2に対応した。一般的に、統合環境のVisual Studioを使用している場合はインストールして利用する必要は無い。

ドライバー開発ドキュメントの刷新

でも紹介したが、その後かなりの量のドライバー開発関連のドキュメントが、機械翻訳ではない(?)流暢な日本語に翻訳され、補強、刷新された。大量なため、ドライバー開発に興味がある方一度は目を通しておいた方が良さそうな項目を以下に挙げる。