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BLOG-ROMMER 日高のブログ

Windows 11 登場(その1:フィードバックしよう)

2021年10月5日にWindows 11が正式リリースされた。最後のWindowsと言われていた Windows 10(リリースは2015年、Technical Previewは2014年10月)から、約7年経過した。

使い勝手や機能の解説はすでに沢山のサイトで紹介されている。例えば PC-Wach のページが分かり易い。今年6月に発表された「Microsoft Store」でのAndroidアプリの提供についても紹介している。

今年6月末には、Windows 10 の Insider Program のDevチャネル購読者に対して、無条件でPreview版がWindows Updateから提供され、また同時にインストール用ISOイメージも公開されたので、試用した方も多いと思う。

Insider Preview Program

Windows 11 の正式リリースにより、まずその Insider Program が変更になった。2種類のデスクトップ用OSが同時にサポートされ、わかり難くなったので整理する。次の様に変更された。

  • Devチャネル(Dev)
  • 特定新機能の実験を含む1年程度先までを見据えたWindows 11の開発版

  • ベータチャネル(Beta)
  • 半年以内にリリース予定の、計画済機能搭載のWindows 11の次の安定リリース版

  • リリース プレビュー(Preview)
  • Windows 10の次の安定リリース版(Windows 11で選択すると現在のリリース版)

Micrsoft のページでは、Insider Program への参加を フライティング (flighting) と呼んでいる。この 「フライティングを理解する」の説明がわかり難く実態に合わないため、前記の解説は独自で追加したものだ。

つまり今後、Windows 10の改善と新機能搭載は原則として無い。Windows Platoform の開発は、Windows 11に移ったわけだ。

使い勝手、変更点と課題

10月の正式版が出る前は、急作りを思わせる英語の翻訳忘れや Windows 10 の文字が各所にある等、未完成な部分があった。これが正式リリース後、徐々に修復されてかなりまともになった。

筆者も6月末から何台かにインストールして試し始め、Feedback Hubを使って10個ぐらいの問題点や不具合をフィードバックしたが、そのうち3個が修復された。しかし 新しいGUI にはまだ課題もあるので、以下にまとめてみた。、

  • GUIと設定パネル
  • Windows 11では、GUI が一番目立つ変更点だ。しかしまだ完成された使い勝手は提供できていない。
    電源管理やサウンド管理など、「新しい設定パネル」はまだ、全てのコントロールパネルの機能を搭載していない。
    新しい使い勝手のエクスプローラーは使い勝手の設定機能が弱く、従来同様には使えないので慣れるしかない。

  • タブレットモード代替機能
  • あまり知られていない Windows 11 の変更は、タブレットモードの廃止である。
    GUIを全般的に見直して、Windows 10までの様にタブレットモードに変更しなくても、タブレットや 2in1 端末で使い易くすることを狙っている。ジェスチャー機能を追加して、新しいスナップ機能を搭載した。しかし Windows 10 と両方を操作する状況が続く現状では、従来のタブレットモードより快適になったとは言えない。今後も改良は続くので更なる発展に期待したい。

  • タスクバー
  • 利用者で話題になっているのは、タスクバー機能の退化である。位置は下部固定、アイコン表示やグループ化の制約、ピン止めの制約など、総じて機能が退化している。前述のタブレット利用を考えても完成とは思えない状況である。今後の進化が注目される。

  • ウィジェット
  • 評価記事でも指摘がある通り。当初から存在意義がやや不明な新機能である。推測だが、単なるショートカットやセカンドディスプレイ的なものにとどまらず、IoT 的なアプリケーションを含めて、容易にプログラミング出来るような SDK やツールキットが配布されるのではないかと予想している。

まとめると、この様に変更された GUI は新しく追加された機能もあるが、総じて慣れが必要である。ユーザーは、新しい使い勝手に慣れながら、不具合や要望をレポートしていくことになる。Insider Previewへの参加の有無にかかわらず、Feedback Hubへのフィードバックはいつでも可能だ。

フィードバック手順

フィードバック手順は簡単である。設定パネルの Windows Update メニュー 一番下の フィードバックの送信 をクリックして開始。指示に従った項目を入力するだけだ。

解説ドキュメントはこちらYouTube動画もある。

また今後は、前述のAndriodアプリ対応機能が未実装なども含めて、2年程度かけてまだまだ改善される予定だ。質問サイトでお門違いの文句を言ったり、それに同調している人がいるが、気になる部分はどんどんフィードバックするとよいだろう。今はまさに、次期オペレーティングシステムに自分の意見やアイデアを反映させる滅多にないチャンスである。