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BLOG-ROMMER 日高のブログ

Microsoft MVP Summit とWindows Phone 7

今年もMicrosoft MVP Summitに参加してきた。

今回は個人的に興味を持つ様な新しい情報はあまり無かったのだが、やはりNokia との提携に関してはMicrosoft 全体としても大きな話題らしく、General Sessionで登場したSteve Ballmer氏がいつもの通りの興奮した口調で話していたのが印象的だった。



さてそのWindows Phone 7だが、実は以前から興味を持っていて機会があれば入手したいと思っていて今回、それがかなう事となった。



なぜ買ったのかというと、単に容易に「開発できる」からである。実は私は10年以上前のPPC1.xの時代からWindows CE系のアプリケーション開発や移植の経験があり、職場には以前開発の仕事で使ったものや個人的に使用していたもの等6~7台のWindows CE / Mobile 既製品端末がある。また、Windows CEが動作・移植するボードに至ってはいくつあるかわからないほどだ。

残念ながら諸般の事情ですぐにWindows Phone 7のアプリケーションを開発できる状況にはないが、Microsoft Campus内のAT&Tのショップでたまたま入手できることができた。私が購入したSAMSUNG Focusは、きれいなOLED(液晶では無い)を搭載していて薄いのが特長。入手するならばこの機種と決めていた。しかし割引販売で一緒に買ったプロテクション・ケースのせいで、あまり薄さの恩恵は無い。同じOLEDのDellが人気との話も聞いていたが、キーボードは使わないのでこれが良い。

まだまだWindows Phone 7 ユーザとしては未熟だが、ここでは備忘録を兼ねて、MVPの識者から教えて頂いた日本人がWindows Phone 7 (SAMSUNG Focus, キャリア:AT&T)を購入して使用する際の注意点を記す。なおこれは、私が実際に米国で経験した事を元に書いている。日本国内での使用に関しては電波法の問題があり、一切触れないので注意されたい。



AT&TのSIMカードを装着しなくてもWiFiだけで登録(Activate)が可能

実際のところAT&TのSIMもオマケ?で付いて来た(買わされた)のだが、1回も装着していない。

登録には「専用の」アメリカ国内のWindows Live IDが必要

登録(Activate)の際は住所などの詳細情報を記したWindows Live IDが必要で、登録以降は自分(Me)を認識するIDともなる。当然ながらPCのブラウザを使用して既存のLive IDの登録住所を変更しても良いし、あるいは新規に取得しても良い。特にLive IDのProfileに登録されるLocation情報が肝心とのことだ。私の場合は登録時にいた場所「Redmond」を使用しているが、今まで問題は起きていない。

重要なことは、この登録に使用するLive IDに登録してあるLocationがUS国内でないと以降のアプリケーションやコンテンツの入手ができなくなるということらしい。詳細は未確認だが、DVDのリージョンコードのような働きで所有者の居る「国」によりWindows Phone 7 のサービスを制限しているらしい。一方で登録作業が終わってしまえば、日本語のコンテンツは不自由なく表示され、別の「日本国内住所のLive ID」とも関連付けが出来、カレンダー等のLiveのサービスを使用することも可能となる。

登録作業を始める前にXboxとZuneのアカウントを作成しておく

前項で作成した、英語住所のWindows Live IDを使用してログインできるアカウントを作成しておく必要がある。アカウント作成にはXboxを持っているとか、Zuneを持っていないとかは全く関係無く作業できる。作成時にコースを良く選べば費用が別にかかることも無い。勿論PCブラウザで作業した方が楽である。

実験してみたところ、コンテンツを入手する予定が無く無料やお試しアプリケーションをダウンロードするだけでも、これらの両方のアカウントが必要になるようだ。たまたまかも知れないがXboxとZuneのアカウント作成後、ダウンロードが利用できる様になるまで、お膝元にいても結構なタイムラグ(20~30分)があったように思う。これで取りあえずはアプリケーションやコンテンツのダウンロードができるようになる。Windows Phone 7には以前と違い、メモ帳やToDoアプリケーションが付属していないので、フリーのアプリケーションから選択してインストールしておくと良い。試したFreeのアプリケーション中で以外と良かったのは、Hotmailと同様に使えるGoogle Mailのアプリケーションである。バックグラウンドで勝手にポーリングして、新規メールが10件あるとかを常時表示してくれる。

WiFiに接続する場合はアクセスポイントがSSID をブロードキャストして無いと接続できない

おかげで常時使用するWiFi APの設定を変えることになった。SSID をブロードキャストできないAPは無いと思うので、しかたが無い。勿論テザリングも可能だ。

別のLive IDやGmail等のアカウントは、SETTING→email & account のメニュから同期&使用する複数のアカウントを登録できる

これにより他の必要な自分の各種アカウントを使いわけ、CalenderやSkyDriveなどのサービスも問題無く利用できるようになる。

日本語入力は基本的にできない

日本語入力用アプリケーションがあるが、使い難いというか私には実質的には使えない。

私の場合はカレンダーのスケジュール管理は、英数字で入力しているので問題ない。メールを出す場合は英語になる。またGoogleやBingを使用した日本サイトの検索も、ローマ字や英語で入力できるので、これもそれほどは問題ない。
当面日本語化&日本での発売予定は無いらしいが、ツールとしては十分使える。周りから「早くすごいアプリを作って公開して下さい」とさかんに言われているのが、ちょっと辛い。

標準で入っているNowというニュースアプリケーションは、世界中どこにいてもその場所の天気予報を教えてくれる。
おそらくWindows Gadget用のサービスを利用しているのだろうが、今後はWindows Liveを始めこの手のクラウド・サービスを利用したアプリケーションが増えることを期待している。(自分作れということか…)

Windows Phone 7 に関する日本語情報

Windows Phone 7 デベロッパー センター
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windowsphone/

高橋 忍のブログ
http://blogs.msdn.com/b/shintak/

Windows Phone 7 で行こう
http://blog.livedoor.jp/wp7_lover/

Windowsケータイ
http://windows-keitai.com/?Windows%20Phone%2FWindows%20Phone%207

ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1010/12/news016.html

Monthly Windows Phone 7 News
http://gihyo.jp/lifestyle/serial/01/wp7news/

Windows Phone デベロッパー センター

ちょうどこのタイミングで次の様な「Windows Phone デベロッパー センター」の案内を貰ったので、本文中のリンク情報を追加修正。

このたび、日本語の情報を増強し、アプリケーションを制作する開発者の方々のための技術情報サイトとして「Windows Phone デベロッパー センター」を 4 月1 日にリニューアルしました。
この「Windows Phone デベロッパー センター」は、Windows Phone 7 に関する基本情報から、実際に開発をしている方向けの詳細情報、またトレーニングキットや、ビデオ チュートリアルなどさまざまな情報をご用意しております。