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BLOG-ROMMER 日高のブログ

MIX11 / Microsoft's next developer conference

4月11日から14日の間にラスベガスで開催されていた、MIX11の記事に関する各種レポートで意外と見過ごされていることがあるようなので、メモを兼ねて記録しておく。MIX11は主にWebデザイナーとWebアプリケーション開発者のためのカンファレンスである。

注目したいのは初日KEYNOTEでのSteven Sinofsky氏の言動である。



MIX11のセッションに関するコンテンツは以下から入手可能だ。
http://channel9.msdn.com/Events/MIX/MIX11

初日のKeynote Sessionは以下で参照可能だ。
http://channel9.msdn.com/Events/MIX/MIX11/KEY01

上記Keynote SessionのIE10/HTML5の解説途中で登場したSinofsky氏は、Google Chromeと比べてIE10でHTML5の描画性能がいかに良いのかという説明に割って入ったのだが「ところでこのIE10は実はARM Processorのマシンで動いているんだよね~。」とシステムのプロパティを広げて示した。丁度30分経過した辺りである。


そして今年の9月13日~16日にdeveloper's conferenceがあるという事を伝えるのにとても興奮している(Super excited to tell about it)とも言った。
彼はMiceosoftのPresidentなので、当然ながらWindows 8 等という単語は一切言っていないが、巷で見聞きできる次期Windows、またはARM Processorで動作するFull機能Windowsに関して何らかの発表があるのではないかと私は勝手に想像している。


IntelがTransmeta Crusoeの影響を受けて開発したatomは格安のネットブックという市場を形成することは出来たが、Mee GOを投入しても(したからか?)モバイル端末への普及はまだできていない。一方ではDECから手に入れたARMアーキテクチャは、x86に注力するためとっくに手放した。その手放した今やモバイル市場で絶大な支持を得ているARMアーキテクチャの上で動作する、フル機能のWindowsがいよいよリリースされるのであるから皮肉である。

Microsoft自身もARM上で動作するフルWindowsを製品化してサポートすることは、これまでCPUアーキテクチャで棲み分けをさせて来たEmbedded製品に矛盾を抱えることになる。当然ながら予想外のAndoroidの好調がきっかけであろうことは想像できるのだが、Windows Phone 7.5 (Mango)のリリースや日本国内への投入も控えていて、今年は久しぶりに組み込みの世界が熱くて面白くなると感じるのは私だけではあるまい。

参考URL
米MSがARMで動く“次期Windows”上で「IE10」をデモ 「MIX11」で披露、次期Windowsの詳細は9月の開発者会議で発表か
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110414/359400/

Impress Watch MIX11 レポートリンク集
http://pc.watch.impress.co.jp/backno/event/index_c105s1179.html

ARM版Windowsで始まるx86対ARMのCPU戦争
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20110124_421889.html